活動報告

WinGS Career and research talk : Global glass research authority with industrial and academic careerを開催しました

女性研究者支援室で行っているSG-FResHU Supportにより、電子科学研究所光電子ナノ材料分野 小野円佳准教授が招聘したJohn C. Mauro博士による講演が、10月18日(金)にフロンティア応用科学研究棟レクチャーホールにて開催されました。教員、学生を合わせ、25名ほどの参加がありました。

John C. Mauro博士は、ガラス工学の博士号を取得後、米国Corning社でGorillaガラスをはじめとする新しいガラスやセラミクスの開発部門を率いてきました。Woldemar A. Weyl International Glass Science Awardをはじめとする多数の国際的な学術賞を受賞。2017年からはペンシルバニア州立大学の教授として、多岐にわたる学術研究分野で活躍されています。

キャリア形成講演では「My life as an industrial researcher」と題して、企業で働く上で必要な考え方、フロー、を教えて頂きました。また、企業で働く上では、入社してから最初の10年(仕事を学ぶ)次の、自分流のやり方を出していく時期、そして、更にマネージメントとして流れを作っていくその後のキャリア、というそれぞれのステージに合わせてやっていく必要があることをお話されていました。大学での状況は、会社にいたときとどのように異なるかについてもお話されました。何事も前向きに考えていくこと、健康を保つこと、良く寝ること、などの、仕事に就く前に知っていればよかった10のこと、どれもとてもポジティブな考え方を教えて頂きました。
またサイエンス講演として「Relaxation is everywhere」では、ガラスにおける緩和現象という長く議論の続いている、ガラスを扱う上では難しいが重要な問題について、先生の近年発見されたMYEGAモデルの説明を含め、ご紹介を頂きました。普段電子や光を扱う研究者にとって、1016年かかる緩和、などというと驚きの現象だったようですが、ナノスケールのガラスを扱う場合との関係はどうなっているのか、といった質問や、現在もっとも確からしい緩和モデルは何か、といった詳しい質問もあり、有意義な講演となりました。

小野先生からの報告によりますと、本支援事業により、共著論文や共同研究の打合せや、ビデオ会議等でペンシルバニア大学の研究者との議論、学生同士の交流等、大変有意義に過ごされたということです。