活動報告

【開催報告】全学教育科目「研究者のキャリアデザイン~研究者の実例から学ぶ未来の選択」第14回(2019.7.16)

全学教育科目「研究者のキャリアデザイン~研究者の実例から学ぶ未来の選択」第14回は、工学研究院 大野直子助教による「30代最後の年に奨学金をもらってフランス留学してみた~研究者の可能性、プロとしてい行く海外」というタイトルでの講義でした。

 


大野先生は、小学生の頃環境問題に興味をもちはじめ、高校生の時に核廃棄物の問題解決に携わりたいと思い、原子力分野への進学を決めたそうです。しかし、大学入試では第一希望の学科には入れず、第三希望の材料系の学科で学ぶことになりました。その後、材料の視点から原子力に関わる原子力材料の道に進みました。大学院時代に、核廃棄物処理研究の先進国であるにフランスに留学する機会を得、さまざまなトップ研究者との関りも増えたそうです。ポスドクとして産学官連携プロジェクトに参画し企業やいろいろな立場の人と研究を進め、現在は北大工学研究院で教員として働いています。現在の研究テーマは、高温高圧耐性をもつ原子炉材料の開発で、ナノ制御酸化物分散強化(ODS)鋼を用いた研究を行っているそうです。研究者の楽しさとして、国内外を飛び回り活躍できること、論文として100年後にも自分がやったことを世に残すことができること、を強調されていました。

昨年から今年にかけて、研究者としての独立性を高めることを目的に、教員の立場で再度フランスに留学した経験についてもお話しいただきました。

留学先の研究所では、8:30~16:30の一日7時間労働で送迎付き、週2日まで在宅ワーク可能であり、研究をサポートする技術職員も充実している等、研究者のワークライフバランスの状況は日本とは異なっていたようです。

また、フランス語でコミュニケーションをとれることが、ひとつの強みとして生かされたとのことでした。自分を信じて、どんな環境でもサバイバルする姿勢の重要性が伝わったのではないかと思います。

大野先生、ありがとうございました!